外資系企業やグローバル企業に就職する際に必要となる英文レジュメ。転職活動中に企業から提出を求められることがあります。
英文レジュメの書き方は、基本的に自由です。
色を使ってデザイン性のあるレジュメをつくる人もいれば、シンプルでクラシックなタイプを好む人もいます。そのため、自分はどんなタイプのレジュメを、どのように作ったらいいか分からなくなってしまいます。
今回は、初めて英文レジュメを書く人のために、どんなタイプのレジュメをつくる場合でも共通している基礎の部分をお伝えします。
英文レジュメを書き始める前に、ぜひ一読してみてください。
英文レジュメの意味
英文レジュメは、商品(あなた)の自身のパンフレットのようなもので、会社に興味付けをして、面接への扉を開くものです。
あなたのスキル、経験、功績、キャリアアスピレーションなどの情報を、1つの文書に詰め込んだツールと考えてください。
英文レジュメは、Curriculum Vitae (CV)と呼ばれることもあります。アメリカではResumeとCVは別物とみなされています。Resumeは就職活動に使われ、CVはよりアカデミックな場面で求められます。
日本では、就職活動の際には履歴書、転職であれば職務経歴書の提出を求められますよね。文書を2つに分けて企業に提出するのは、日本独自の文化です。
外資系企業の採用では、よく英文レジュメを求められます。「グローバルな環境でキャリアを築きたい」「海外で就職したい」と考えている方は、将来のチャンスに備えて英文レジュメを用意しておくことをオススメします。
英文レジュメのフォーマット
英文レジュメには、さまざまなフォーマットがありどれを選んでも間違ってはいません。一般的によく使われているのが、この3つのタイプのフォーマットです。
- Chronological resume:クロノロジカル・レジュメ
- Functional resume:ファンクショナル・レジュメ
- Combination resume:コンビネーション・レジュメ
あなたがどんなキャリアを歩んできたか、どんな部分を強調したいか、などによってもっとも適したフォーマットを選びましょう。
どれにしようか迷う!という方は、世界中で一番よくつかわれているクロノロジカルレジュメか、コンビネーションレジュメを作りましょう。
リクルーターのほとんどは、クロノロジカルレジュメを見慣れているので、一番好まれますし、読んでもらいやすいです。
英文レジュメは完璧を追求しない。インパクトを意識しよう
完璧を求めるのではなく、インパクトのある英文レジュメを作りましょう。
企業のリクルーター(人事担当者)が英文レジュメを読む時間は、1人あたりたった6秒と言われています。リクルーターにとって英文レジュメは、読むものではなく「スキャン」するものです。
ほとんどのリクルーターは、英文レジュメの上部3分の1をざっと見て、次のステップに進めるべき候補者かどうかを判断しています。
どのように経験、スキル、功績、そしてキャリアアスピレーションを文書の中でハイライトし、リクルーターに最後まで読ませるかが大切です。
インパクトのある英文レジュメを作る方法
- キーワードを活用する
- あなたのスキルを箇条書きで列挙する(Skills and Qualifications)
- 書式を整える
- 適切な長さにする
- 不要な情報を含めない
英文レジュメの長さ
英文レジュメは、多くを書こうとしないことが大切です。より多くの情報を詰め込むと、本当に伝えたい部分が読まれなくなってしまいます。
リクルーターとして働いていると、5枚、6枚、時にはそれ以上の長さの英文レジュメを提出する候補者がいます。これでは長すぎて一瞬で読みたくなくなってしまいます。
適切な英文レジュメの長さは、あなたの経験年数からまずは判断しましょう。
例えば、経験が10年未満なら1枚~2枚が理想です。経験が10年以上ある人なら、より書くべき経験や功績が多くなるので、3枚以上になっても不自然ではありません。ただし、10枚以上になると長すぎます。
あなたの目指す職種によっても長さは変わります。アカデミックなお仕事や、研究開発や技術職になると、専門性が高い上、出版 (Publications)を含めることもあるため長くなります。
あなたにとって適切な長さを考えてみましょう。
英文レジュメに含めるもの、含めないもの
英文レジュメに含めるべき情報と、含めるべきではない情報があります。
含めるべきもの
- メールアドレス (Email Address)
- 電話番号 (Phone Number)
- LinkedInプロフィールのURL (LinkedIn Profile)
- 学歴 (Education)
- 経歴 (Professional Experiences)
- スキルと資格 (Skills and Qualifications)
- 言語 (Languages)
含めるべきではないもの
- 配偶者の数
- ペット など
職種・業界・国・職務レベルによるもの
- 顔写真 (Photo)
- 住所 (Address)
- 誕生日 (Birth Date)
- 国籍 (Nationality)
- 性別 (Gender)
- 婚姻歴 (Marital Status)
- 趣味 (Hobbies)
- レファレンス (Referrances)
含めるべきものは、企業が求めている情報なので必ず記載するようにしてください。
含めるべきか含めないべきか、職種・業界・国・職務レベルによって変わるものがあるので、よく考慮して作成しましょう。
例えば、顔写真、国籍、性別、婚姻歴は、アメリカやヨーロッパでは含めません。不合理な差別・バイアスを防ぐためです。日本では厳しく禁止されているわけではないので、含めない方が無難です。
まだ経験が少なく書く内容に困る人は、趣味 (Interest)を入れてもよいでしょう。より経験がある人にとっては、他に書くべき大切な内容があるはずなので省きましょう。
レファレンス (Referrances)は、一昔前は必須な項目と考えられていましたが、近年では必要性は低くなっています。企業から求められた際に提出すればOKです。
より詳しい内容は、こちらの記事も参考にしてください。

いかがでしたか?
英文レジュメがどんなものかお分かりいただけたでしょうか。
ぜひ参考にしてくださいね。