
こんにちは!
フィリピン在住8年、現在はフィリピンの首都メトロマニラで、海外キャリアコーチをしているSakiです。
今回の記事では「フィリピン留学のメリット・デメリット」についてシェアしたいと思います。
学時代にフィリピン留学を経験し、今まで8年間、フィリピンの現地企業で働いてきた私の視点からお伝えします。
2022年頃から、海外旅行や留学も少しずつできるようになってきましたね。コロナ渦の間はできなかったけれど、このいま、再度留学を検討し始めた方もたくさんいるのではないでしょうか。
フィリピン留学をしてみたい!という方は、ぜひ今回の記事を参考にしてくださいね。
【体験談】私がフィリピン留学をした理由

私がフィリピンに留学をしたのは2012年でした。
フィリピンに留学をした理由は、フィリピン人英語講師の影響です。
私は大学時代、「カフェで英会話」のサービスを利用して、外国人講師とカフェで英会話をしながら、英語を学んでいました。
いろいろあって、数年で何度か講師を変えたのですが、その中で一番満足度が高かったのが、ある女性フィリピン人講師でした。
彼女はフィリピンのサントトマス大学出身で、英語はネイティブレベルで、熱心に私の英語学習に付き合ってくれました。彼女とは10年以上たった今でもメールでやり取りをしています。
当時は、アメリカ、カナダ、オーストラリアのどこかに留学をしたいと思っていました。
しかし、英会話レッスンの中で、彼女からタガログ語のこと、フィリピンの生活、彼女の生い立ちなどいろいろと聞くうちに、フィリピン留学も選択肢の一つだと気が付きました。
私がターゲットにしたのは、フィリピンの国立大学である、フィリピン大学ディリマン校でした。この学校は、フィリピンのケソンシティ(メトロマニラ)にある、世界的にも評価の高い大学です。
そのフィリピン人講師から、「家庭が裕福かどうかに関係なく、フィリピン大学には優秀な生徒が国中から集まる場所。カトリック系の学校が多い中で、フィリピンは宗教に縛られないリベラルな考えを持つ学校」と聞き、魅力的に感じたのが、留学の決め手でした。
実際にフィリピン大学留学を果たして、つらいこともたくさんあった気がしますが、それよりも、素晴らしい人と出会えて、フィリピンでしかできない体験をしたことが、今の私のあり方を作っていると思います。
フィリピン留学の特徴① 英語初心者・留学初体験の人にぴったり

フィリピン留学は、留学が初めてな方や「英語にもっと自信をつけたい!」という方におすすめです。
その理由は、フィリピンで使われる英語はネイティブイングリッシュではないという点。
フィリピンでは英語は母国語とされていますが、あくまでも「第二言語」として英語を使う人がほとんどです。
EF EPIが2022年に発表した“The world’s largest ranking of countries and regions by English skills”(英語スキルから見る世界の国と地域別)によると、フィリピンはアジアでは2位、世界では22番目に英語スキルが高い国としてランクインしています。
フィリピンはアジアではシンガポールに続いて2位。
英語が使える国という理由で、世界中の多国籍企業が、フィリピンにシェアードサービスを置いたり、フィリピンのBPO (Business Process Outsourcing)を活用してコールセンターをフィリピンに置くなどの動きがあります。
教育、メディア、ビジネスの場ではほとんど英語が使われていますが、同じくらい公用語であるタガログ語やその他80以上ある民族の言語も使われます。
中には英語しか話せないフィリピン人もいますが、ほとんどのフィリピン人は英語よりも母国語であるタガログ語(またはその他の現地の言語)を話します。特に日常会話は通常、英語ではありません。
ということは、フィリピンの語学留学に行くと、フィリピン人講師は第二言語としての気持ちを考慮しながら英語を教えてくれます。
教え方も比較的丁寧で、プラス、フィリピン人は優しくフレンドリーな人が多いので、初めからネイティブ講師と一緒に英語を学ぶのはハードルが高い・・・と感じる方にはぴったりだと思います。
これを聞くと、英語上級者にとってはフィリピン留学が物足りなく感じる可能性あると思っています。
英語を活かして大学留学をする、現地でボランティアするために留学するなど、英語以外でしっかりとした目的を持っていないと、物足りなくなってしまうかもしれません。
フィリピン留学の特徴② 日本と全く違う環境を楽しめる方におすすめ

こんなことは言わなくても知っている方はたくさんいらっしゃると思いますが、実際私が初めてフィリピンに訪れた時、環境の違いにショックを受けました。
まず、住む場所について。
私は1年間、大学の寮を利用していましたが、そこはお世辞にもきれいといえる場所ではありませんでした。
フルーツを机に置いているだけでアリの行列ができたり、ベッドバグに噛まれたり・・・私は格安(1か月500ペソ)の寮に住んでいたので当たり前ですが。
シャワーは水しか出ませんでした・・・。
こんな環境でも、私なりにフィリピン留学を楽しんでいましたし、周りの日本人や韓国人留学生たちも、「ひどい場所だよね~」と文句を言いながらも楽しんでいたように思います。
フィリピン留学する際は、住む場所を事前にしっかり確認し、自分にはそれを楽しめる柔軟性があるかを考えてみてください。
住む場所はさておき、フィリピンの魅力は何といってもビーチ!
セブ、ボラカイ、パラワン・・・フィリピンには素晴らしい自然と美しいビーチがたくさんあります。
私も留学していた1年間は、パラワンやプアルトガレラなどに旅行に行きました。旅行先では、シュノーケリングやアイランドホッピングなどのアクティビティもできました。
フィリピンのビーチを満喫することは私の人生の楽しみでもあり、ぜひ皆さんにも味わっていただきたいです。
フィリピン留学の特徴③ 留学にかかる費用(学費、生活費、医療費など)

フィリピン留学を選ぶ方の中の多くは、費用の節約を目的にしている人が多いのではないでしょうか。
例えば、語学留学に行く場合だと1か月あたり15万~20万ほどかかります。
これは語学学校の学費、食費、住居費などすべて含んでの金額なので、欧米への留学に比べるとかなり安いと思います。
大学留学であれば、学費は語学学校よりは比較的低めで、住む場所も選ばなければかなり節約できるので、もっと費用を抑えられます。
「フィリピンは格安!」といっても、近年、ものすごいインフレーションで食費や住居費は高騰しています。
行ってみたものの、意外と食事にお金がいる!なんてことも。ある程度余裕をもって留学をしてくださいね。
物価が最も高いのはメトロマニラ。ダバオ、イロイロ、バコロド、バギオなどの地方は比較的安く生活ができます。
フィリピンに渡航する際は、医療費に関しても準備が大切です。
フィリピンは医療費が非常に高く、保険なしで渡航して病気にかかると何十万、時には何百万と医療費がかかります。なららず、旅行保険や留学保険に加入していきましょう。
いかがでしたか?
あなたのフィリピン留学の参考になりましたでしょうか。
今回はフィリピン留学の3つの特徴についてお伝えしました。
留学は、人生の最も大切なイベントの一つになるはず。後悔しないように、しっかりと検討してから望んでくださいね。