
この記事では、英文レジュメの必須項目と書き方のポイントをお伝えします。
私は今から7年前、25歳のときに初めて英文レジュメを作りました。目的は、海外就職でした。
時は、英文レジュメを「職務経歴書の英訳」だと思っていたため、何を書くべきか、書かないべきかを理解せず、ひどい英文レジュメを作っていたと思います。
英文レジュメをどのように書くか、理解するのは結構難しいんです。知らずに不必要な情報を英文レジュメに入れてしまう人もたくさんいます。
英文レジュメには型があります。
書き方はそれぞれ自由なので、色を入れてクリエイティビティを出す人もいれば、シンプルに作る人もいます。
しかしどんなデザインであろうと、ある程度は型に沿って作った方が、インパクトがあり魅力的な英文レジュメができます。
英文レジュメを作る時のマインドセット

英文レジュメを作る前に、知っていただきたいマインドセットをお伝えします。これを知っているかいないかで、英文レジュメにかかる時間と労力が大きく変わります。
①情報は最小限に。必要な情報を厳選しよう
英文レジュメ作成の最大の間違いは、情報を書きすぎることです。英文レジュメはたくさん書けばよいというわけではありません。
例えば、長い文章をWordで5ページも書いたとしても、ほとんど読まれません。なぜなら、企業のリクルーターは英文レジュメを「読む」のではなく目で「スキャン」しているからです。
したがって、 必要な情報を簡潔に見やすく書くことが大切です。
②文法ミスやスペルミスはゼロを心がけよう
英文レジュメを作る際は、書き換えや修正の過程でミスをしがちです。文法ミスやスぺスミスは極力ゼロにすることを心がけましょう。
自分で確認するだけでは心配という方は、友人にチェックをしてもらったり、自動チェックツールを使ってみてください。
自動スペル&文法チェックツール
③不必要な情報は記載しない
私が外資系の採用に関わる中で、1番気になる点がこれ。不必要な情報をレジュメに記載している人が非常に多いことです。
一般的なレジュメの書き方は、国によって違います。
例えば、インドや日本では、性別、年齢、生年月日を記載することが当たり前です。
一方でアメリカやヨーロッパでは、企業がバイアス(差別)を持つ原因になるため、基本的には記載しません。採用において、変えられない事実やバックグラウンドではなく、経験やスキルを評価すべきと考えられています。
私が推奨するのは、できるだけグローバルのスタンダードに合わせることです。世界でより認知されているのは、アメリカ式英文レジュメの書き方です。
特に外資系企業では、必要な情報が書く会社によって大きく異なります。選考の中で必要な情報は追加で提供すれば問題ありません。
英文レジュメに必要な項目

それでは、英文レジュメに含める必須項目と、含めないもの、そして状況に応じて含めるものを見ていきましょう。
必須項目
- Name(名前)
- Email Address(メールアドレス)
- Phone(電話番号)
- LinkedIn Profile(LinkedInのプロフィール)
- Address(住所)
- Objectives(目的)
- Skills and Qualifications / Summary of Qualifications / Key Skills(スキルの要約)
- Professional Experience(経歴)
- Education(学歴)
- Language Skills(言語スキル)
- Professional Memberships and Affiliations(所属する団体・メンバーシップ)
- Volunteer Work(ボランティア)
注意点
①メールアドレスと電話番号はリクルーターが連絡をする際に必要です。ダブルチェックをして間違いのないようにしましょう。
②住所はすべてを書く必要はありません。国、都道府県があればOKです。
③学歴は学業成績(GPAなど)を入れる必要はありません。大学名、専攻、卒業年月を記載します。達成したことや賞があれば記載します。
④書く項目のタイトルは色々な呼び方があります。(例:”Skills and Qualifications”と”Summary of Qualifications”)どれを使っても間違いではありません。
⑤“Professional Memberships and Affiliations”と”Volunteer Work”は経験がある場合のみでOKです。
英文レジュメに不必要な項目
- Marital Status(配偶者の有無)
- Gender(性別)
- Date of Birth(生年月日)
- Age(年齢)
- Nationality(国籍)
- References(リファレンス)
- SNS(ただしLinkedInはOK)
- その他ネガティブな情報(退職理由など)
注意点
①SNSや個人ウェブサイトの情報は記載しません。ただしLinkedInのプロフィールはビジネス型SNSと言われ、英文レジュメに入れるのが一般的です。
②配偶者の有無、性別、生年月日、国籍などは記載しません。企業がそれらの情報を知ることで、無意識にバイアスを持ってしまうためです。
状況に応じて含めるもの
- Habbits / Interest(趣味)
- 顔写真
注意点
①“Habits”や“Interest”は状況によります。英文レジュメは無駄に長くするのは避けたいため、経験やスキルについて書く内容が豊富にあれば除きましょう。一方、新卒・第二新卒の方はスペースが余ってしまうことがあるため、含めてもOK。
②顔写真は見た目によるバイアスを招いてしまうため、一般的に貼らない方が良いとされています。しかし、業界や職種によっては、顔写真を載せることで好印象を与えることができるため、ケースバイケースです。(例:営業は第一印象が大切なため、顔写真がプラスになります)
いかがでしたか?
英文レジュメの必須項目と書き方のポイントについてお伝えしました。
ぜひ参考にしてくださいね。