海外からハッピーなキャリアとライフスタイルを発信している、キャリア・ウェルネスコーチのSakiです。今回の記事では、在宅ワークをする皆さんに向けて 在宅ワークの成功のカギとなる「自律神経」についてお話をしたいと思います。
コロナ渦の影響で、この数年の間に在宅ワークを取り入れる企業が一気に増え、完全在宅勤務も見かけるようになりましたね。
在宅ワークによってフレキシブルな働き方ができる反面、体の不調、体重増加、だるさや鬱に悩んでいる人もいます。実は、在宅ワークはうまく取り入れないと逆に体調を悪くしてしまうことがあります。その最大の原因は自律神経の乱れです。
在宅ワークが自律神経を崩しやすいか、そしてどのような対策があるのかをお伝えしたいと思います。
自律神経は在宅ワーク成功のカギ!海外育児・仕事・家事・・・自らの経験で実感

自律神経を整えることが、在宅ワーク成功のカギを握っているってご存知でしたか?
コロナ渦の影響で、この数年の間に在宅ワークを取り入れる企業が一気に増えました。普段、採用に携わっているため、ひしひしととの傾向を感じます。
在宅ワークを「理想な働き方」とイメージしている方も多くいらっしゃいますし、それは間違いではありません。しかし、実は在宅ワークによって体調を崩したり、太りやすくなったり、ストレスを感じたりする方も多いようです。なぜなのでしょうか?
わたし自身も、コロナが流行し始めてすぐに会社が完全に在宅ワークとなりました。
当時、私はフィリピンで子育てをしながら働いていました。娘がまだ1歳と小さく、デイケアは閉まってしまい、ベビーシッターも雇うことができなくなりました。厳しいロックダウンが続いた約3か月の間、「育児+家事+仕事」を一緒にしなければならなくなったのです。
ストレスはマックスになり、急に涙が出てくるようになり、体重は5キロほど増加しました。完全に自律神経が乱れていたと思います。
自律神経とは?環境の変化に合わせて各機関を制御している

「自律神経」という言葉はコロナ渦の影響でより注目されてきているキーワードです。一体どのようなものなのでしょうか。
私たちの体には様々な内臓機能があり、それらを支配しているのは全身いたるところに張り巡らされている「神経」です。神経は、脳と体の各機関が互いに情報を伝え合う通路で、脳から脊髄に伝わる「中枢神経」と、全身の隅々に伸びる「末梢神経」の2つがあります。
自律神経は、この末梢神経の一部で全身に分泌しています。環境の変化に合わせて、各器官を制御しているとても大切な存在です。そして、 自律神経は「交感神経(緊張)」と「副交感神経(リラックス)」という2つの神経に分けられ、この2つがバランスを取ることで体内環境を維持しているのです。
☑ ポイント!自律神経とは?
自律神経は、自分の意志でコントロールすることができません。しかし24時間自動的に機能し、生命活動を維持しています。交感神経と副交感神経に分かれ、この2つがバランスよく保たれることが免疫機能アップやさまざまな不調の改善につながります。
在宅ワークで自律神経を崩してしまう原因はストレス

在宅ワークで自律神経を崩してしまう最も大きな要因はストレスです。仕事でもプライベートでも同じ部屋で過ごしているため、ストレス発散が難しくなります。
特に会社にと止めていらっしゃる方は、一人で過ごす環境もストレスをため込む要因です。例えば、ちょっとしたことでも質問できる環境ではないため、簡単な相談もできない点がよりため込んでしまう状況を作り出しているのです。
多くの方が、経験したことがあるかと思います。
わたし自身の経験では、在宅ワークになる以前は、出勤のために早く起きて、通勤のために外に出て朝日を浴び、オフィスでは仲間と顔を合わせ、自然と顔が笑顔になっていました。
この一連の行動が在宅ワークではできなくなってしまうので、ストレスとうまく付き合っていくために、自分自身を管理していく必要があることを痛感しました。
さらには、在宅だと常に同じ部屋で過ごすため、太陽の光を浴びなくなってしまいます。太陽の光は、体内時計をリセットして、必要なホルモンに分泌を正常に促し、自律神経を矯正してくれるためとても大切です。
自律神経を整えることで得られるメリット

自律神経を整えると、何が得られるのでしょうか。
まず、間違いなくよく寝られるようになり、ぐったりした日々から開放されます。夜に寝られない、不眠症状を持つ方は、まずは自律神経を整えるアプローチをしてみることをおすすめします。
さらには、理由の分からない倦怠感、疲れ、イライラなども解消され、1日を元気よく高いエネルギー状態を維持することができます。夕方になるとエネルギー切れを感じている方は、一度、自分の自律神経の状態をチェックしてみると良いでしょう。
自律神経を整える効果的な方法は?

自律神経を整えるための方法はさまざまあります。私が実践してきて最も効果的だと感じたものを、今回はピックアップしてご紹介します。
①起きたら朝日を浴びる
朝日を直接浴びると、副交感神経から交感神経に切り替わり、体が活動モードになります。浴びた14時間後には睡眠ホルモンであるメラトニンが分泌されるため、寝つきが良くなり睡眠の質もアップします。
②朝に1杯の白湯を飲む
起きたてに1杯の白湯を飲むと、胃腸が動き始めます。起きたては、副交感神経から交感神経に切り替わる不安定な時なので、イライラしやすくなります。目覚めに1杯の白湯を飲むことで、眠っていた腸にスイッチが入り、蠕動運動が活発になることで副交感神経の低下を防いでくれます。水でもよいですが、白湯なら内臓温度が上がり基礎代謝もアップします。
③おいしく朝食をとってエネルギーチャージ!
朝食は午前中のエネルギーを維持するためにとても大切です。朝食を健康のために抜く人もいるようですが、栄養不足、基礎代謝の低下、エネルギー不足と負の面しかありません。必ず朝食を取りましょう。朝起きて1時間以内にとることで、腸内環境を整い元気な1日がスタートできます。
☑ ポイントは朝週間!
朝のルーティンを整えると、体内時計をリセットして結果的に自律神経のバランスを整えてくれます。体内時計を正常に保つカギを握っているのが「時計遺伝子」。ホルモンの分泌を正しく促し、自律神経を整え、わたしたちのカラダを生き生きと健康に保つための大切な役割を担っています。そして、時計遺伝子を活発にさせるポイントは「太陽の光」と「朝食」です。
④決まった時間に食事をし欠食をしない
人は一日のリズムに合わせて食事をとることで、自律神経のバランスをより保つことができます。朝食が大切とお伝えしましたが、昼食も午後からのパフォーマンスを整えるのに大切な食事です。また、夕食も翌朝まで血糖値を維持してオク上で大切ですので、必ず食べましょう。
ポイントは食事を楽み、ゆっくりよく噛みながら食べること。何か別のことを考えていると、胃酸の分泌と腸のぜん動運動が弱くなり、上手く消化できなくなってしまいます。そうなるとせっかくとった食事がエネルギーに変わっていかないうえ、胃もたれや腸内環境の悪化につながり、せっかく朝に整えた自律神経のバランスが乱れてしまいます。
決まった時間に、よく噛み、食事を楽しむ。今日から意識してみてください。
⑤良質な睡眠をとる工夫をしてみよう
もし夜に寝付きが悪い、夜間に何度も目が覚めるなどの症状がある方は、睡眠の質を下げてしまう要因を見つけてみましょう。良い睡眠を取るための方法は様々ありますが、まずは悪い要素をなくしていくことが大切です。
- 昼間に何杯もカフェイン(コーヒー、緑茶など)を摂取している。
- スマホ・PCを夜に使用している。
- 寝る直前に糖質過多の食事をする。
- お風呂はシャワーだけですませる。
いかがでしたか? 今回の記事では、自律神経についてお伝えしました。あなたの日々の生活に取り入れやすいことから始めてみてくださいね!
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